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2007年02月24日(土) 00時00分

富里養護学校の教諭 生徒の体押さえる朝日新聞

 県立富里養護学校(長沢隆寿校長、210人)で重度の知的障害がある高校1年の男子生徒(16)が同校の中学時代、担任の男性教諭(36)から足で体を押さえつけられたり、輪ゴムで顔をたたかれるなどの行為を受けていたことが23日、わかった。学校側は昨年12月、「行き過ぎた指導だった」と生徒の保護者に謝罪。県教委は来週中にも教諭の処分を決める。

 学校によると、この教諭が机で連絡帳を書く際などに、生徒をいすの下にうつぶせに寝かせ、動けないように教諭が足で押さえつけていたという。

 学校側は「教諭は、生徒が教室の外に飛び出そうとする場合などに、こうした行為を日常的にしていた」と説明。教諭は「動き回る生徒なので、安全上の配慮でやった」と話しているという。

 このほか教諭の指導に従わなかった場合に、輪ゴムで生徒の顔をたたいたり、水泳の授業中で水泳帽子を生徒のあご付近まで引っ張ったりしていたという。

 昨年5月、これらの行為を指摘する匿名の手紙が、県教委や同校に届いた。その後、同僚教諭らの目撃証言が寄せられたこともあり、教諭は事実関係を認めた。

 長沢校長は「本当に残念。すべての教諭に指導を徹底したい」と話している。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000702240002