記事登録
2007年02月24日(土) 00時00分

不二家1日に『安全宣言』 生産再開へ 東京新聞

 不二家がチョコレートなど一般菓子の本格生産を三月一日に再開する予定であることが二十三日、分かった。山崎製パンの技術支援で導入した米国の厳格な食品安全基準「AIB食品安全システム」の監査に合格できる見通しとなったため。

 二十八日に開く有識者による外部改革委員会(委員長・田中一昭拓殖大教授)に監査結果を報告、承認を得た上で、桜井康文社長が三月一日、会見を開いて「安全宣言」を出す方向だ。

 一般菓子は、ケーキなど洋生菓子の期限切れ食材問題の影響でスーパーなど流通各社が販売を停止し、事実上の生産休止に追い込まれている。

 不二家は「安全宣言」を踏まえ、流通各社に販売再開を訴えていくが、再開の動きがすぐに広がるかは見通しが立たない状況だ。ただ山崎製パンはグループのコンビニ「デイリーヤマザキ」で販売支援を行うとみられる。

 一方、問題の洋生菓子については、衛生管理の体制づくりに時間がかかるため、三月下旬の生産再開を目指すという。

 さらに不二家は、出直しの姿勢を示すため、販売停止で在庫となった一般菓子をすべて流通側から回収し、廃棄する案も検討していることを明らかにした。

 だが回収した場合、多額の費用がかかることから、実施に踏み切るかどうか山崎側と協議している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070224/mng_____sya_____008.shtml