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2007年02月24日(土) 00時00分

青島太平洋 マラソン規模拡大に意欲朝日新聞

 青島太平洋マラソンを日本に冠たる大会に——。東国原知事は23日の県議会で、宮崎市内で毎年12月に催される国際青島太平洋マラソン大会の規模拡大に向け、コースや制限時間の変更を大会事務局に要望したと明かした。知事自身も数回参加しており、思い入れのある大会。昨年の出場者は約8千人だったが、「1万2千〜1万5千人規模にしたい」と大幅アップの夢も語った。

 中野一則議員(自民)の質問に答えた。マラソン談議にも花が咲いた。

 ジョギングが一番の趣味の東国原知事は、マラソンを「孤独な闘い」と表現。「知事もそんなものかな」と語り、議場の笑いを誘った。

 さらに「マラソンを通して、生きるためには空気と水と少しの食料、そして温かい応援が必要なんだと感じられた」と人生観も披露。「30キロからの苦しみは相当なもの。あの苦しみを経験すれば、どんな人生の艱難(かんなん)辛苦も乗り越えられる。(議員の)みなさんもぜひ体験を。県民総力戦ですから」と呼びかけた。

 中野議員は、今月18日に約3万人が都心部を走り抜けた「第1回東京マラソン」を引き合いに「東京マラソンは石原慎太郎都知事のイニシアチブで実現した。宮崎でも全国、世界に発信するマラソン大会を開催して欲しい」と求めた。

 東国原知事は「県内には二十数レースある」と即答。青島太平洋マラソンに触れ、「コースの変更と制限時間を長くすることをお願いした」「1万2千〜1万5千人の規模にして、日本に冠たるマラソン大会にするのが目標」と熱く語った。

 知事は先月26日、大会事務局に「橘通りを通ってほしい」などの要望を伝えたという。ただ、事務局は「交通規制や安全確保、ボランティアや費用の問題など、課題は多い」と慎重だ。

 同大会は87年、みやざき太平洋マラソンとして始まった。第1回の参加者は約660人。翌年から現在の名称になり、昨年12月の20回大会はハーフマラソンやフルマラソンなどの全種目で計8226人が参加した。マラソンの制限時間は5時間半。

 市民ランナー向けのランニング情報誌「ランナーズ」の読者が選ぶ「全国ランニング大会100撰」では、1600以上ある大会中、05年まで8年連続で10位以内に入る人気を誇っている。

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000702240002