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2007年02月24日(土) 00時00分

偽造免許証で区民証など取得 杉並区 東京新聞

 杉並区は二十三日、区内の二十代の男性会社員になりすました男に、区民証と国民健康保険証を不正取得されたと発表した。同日、区民証と保険証の無効を告示、近く有印私文書偽造、同行使容疑で杉並署に告発する。

 同区によると、男は十三日に区役所で、偽造したとみられる運転免許証を提示し、区民証の発行を受けた。翌十四日には、この区民証を本人確認資料に使い、国民健康保険証の発行を受けた。

 二十二日、なりすまされた男性会社員から「消費者金融から身に覚えのない内容の電話があった」と区に連絡があり、不正取得された区民証が本人確認に使われていたことが判明した。

 区は、区民証の即日発行を中止し、自宅に簡易書留で郵送することにした。

 区民証は本来、免許証などを持たない区民のため、同区が発行しているカード型の身分証明書。同区は住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への接続を見合わせていて身分証明書にもなる住基カードが発行できないこともあり、二〇〇二年から約三千五百枚発行している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070224/lcl_____tko_____004.shtml