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2007年02月23日(金) 10時13分

被告12人全員に無罪 鹿児島県議選巡る選挙違反で地裁朝日新聞

 03年4月の鹿児島県議選をめぐる選挙違反事件の判決が23日、鹿児島地裁であり、谷敏行裁判長は公職選挙法違反(買収・被買収)の罪に問われた鹿児島県志布志市の元県議・中山信一被告(61)ら12人の被告全員に無罪(求刑懲役1年10カ月〜6カ月)を言い渡した。

「全員無罪」の垂れ幕を掲げる支援者=23日午前10時6分、鹿児島地裁で

鹿児島県志布志市

 起訴状では、中山被告が妻シゲ子被告(58)らと同年2〜3月、同市の会社員藤元いち子被告(53)宅であった4回の会合で、11人に計191万円を渡して投票を依頼したなどとされた。

 公判では、自白した6人も否認し、全被告が無罪を主張。自白以外に物証が無く、弁護側は「捜査機関の見込み捜査によってでっち上げられた冤罪事件」と訴えた。

 一方、検察側は「自白は自発的なもので信用できる」としていた。

http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200702230132.html