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2007年02月23日(金) 00時00分

三洋電に粉飾の疑い…損失1900億を適正処理せずZAKZAK

 経営再建中の三洋電機が2004年3月期の決算(単体)で、子会社や関連会社に絡む損失処理を低く押さえ込んでいた疑惑が23日、浮上した。損失を適正処理していれば、決算は黒字から赤字に転落していた可能性があるという。証券取引等監視委員会も粉飾の疑いがあるとして、関心を示しているとされる。

 疑惑は23日付の朝日新聞が報じた。それによると、三洋は03年9月時点で、業績不振の関連会社など7社で計871億円の累積欠損金が発生。別の関連会社5社への投融資514億円なども含めて、総額約1900億円の損失処理を検討した。ところが、04年3月期決算では、これら12社以外の子会社などへの投融資で生じた損失処理計510億円しか行わなかったという。

ZAKZAK 2007/02/23

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022338.html