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2007年02月23日(金) 00時00分

競輪・オート200万倍“夢車券”…法改正へZAKZAK

 収益が低迷している競輪・オートレース事業で人気回復に向け、監督官庁の経済産業省は23日までに、学生(20歳以上)への販売や多額配当が出る車券の導入などを柱とする改正案をまとめた。

 経済産業省が自民党産業部会に提出した改正案は、「自転車競技・小型自動車競争法」。3月半ばに通常国会に提出、今国会中の成立・施行を目指す方針。

 競輪・オートレース事業の2005年度の売上高は、それぞれ8775億円と1130億円。ピークの91年度と比較すると半分以下に落ち込み、集客回復が急務だった。同改正案で注目されるのは、(1)学生への車券の販売(2)払戻金を最高200万倍とする「重勝式」車券の導入−の2点。

 現行法は未成年と学生・生徒の車購入を禁止しているが、同じ公営競技の競馬は05年から学生(20歳以上)でも馬券が買えるようになっており、足並みを揃える格好。また、導入を目指す「重勝式」車券は、同一日に複数レースの勝者をあてる投票法で、高額配当が出やすい。

 同省は、払戻金を最高200万倍とする方向で、実現すれば100円が最高2億円になる“夢の勝ち券”が誕生する。

 競馬では3つのレースの勝ち馬を的中させる「三重勝馬券」として51年から61年までの10年間発売され、54年に、中山競馬場で50万7940円という当時としては驚異的な高配当を記録している。

ZAKZAK 2007/02/23

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022301.html