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2007年02月23日(金) 00時00分

【広域】 今年も振り込め詐欺相次ぐ 先月、県内で7000万円被害 中日新聞

 振り込め詐欺の被害が今年に入っても県内で相次ぎ、1月だけで約7000万円(計55件)がだまし取られたことが県警捜査二課などのまとめで分かった。被害のうち約4000万円が「税金を還付する」などと言って現金自動預払機(ATM)を操作させ、逆に金を振り込ませてしまう手口。昨秋から名古屋市内で目立ち始めている。これらを合わせた被害額は昨年1月比で約200万円の増加となった。

 ATMを被害者に操作させる詐欺では、犯人が「税金還付」のほかに「医療費を返す」などと電話をかけてくる。指示に従ってコンビニ店などのATMに行き、相手に電話をかけ直すと、操作の仕方を教えられる。言うとおりにすると、自分の口座から相手の口座に金が振り込まれてしまう。

 一方、電話口で息子を装い「借金の保証人になり、金が必要になった」などと言う手口も後を絶たない。被害者には「振り込め詐欺では」と疑いながら、犯人と電話で話すうちに「やっぱり息子か」と信じ、指定口座に入金した人もいたという。

 県警捜査二課は「家族に送金するなら、必ず本人名義の口座に振り込んで。また、税金や医療費を口座振り込みで還付することはない。口車に乗らないで」と呼び掛けている。

 (梅野光春)


http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20070223/lcl_____ach_____000.shtml