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2007年02月23日(金) 10時00分

大リーグ便乗ビジネス大はやり日刊ゲンダイ

 メディアのメジャー人気が過熱している。ボストン・レッドソックスの松坂大輔やニューヨーク・ヤンキースの井川慶など新たに参入する日本人ビッグスターがどんな活躍をするか。ファンの熱い期待を当て込んだ関連ビジネスも沸騰中だ。

●CM効果
「アルコール部門でトップになりました」——声が弾むのはアサヒビール関係者。CMデータバンクの最新の好感度調査で、松坂を起用した「スーパードライ」のCMが大好評だった。松坂編にヤンキース・松井秀喜編を合わせた「ドライ」のCMは、アルコール類のブランド別調査でもトップだったとか。
 1月のビール出荷実績でも、業界全体が前年同月比99%のところ、アサヒは107%とプラス。CMは店頭でも流されていて、さらなる売り上げアップに期待する。

●観戦ツアー
 年明け早々、観戦ツアーを企画したANAセールス。レッドソックスVS.ヤンキースや、VS。マリナーズの21試合のツアーを限定350人で募集している。受け付け1カ月で、これまでにホーム開幕3連戦や夏休みなど250人が申し込み、「出足好調」(ANA広報)とニンマリ。
 エイチ・アイ・エスでは、今年初めてレッドソックス観戦チケット付きのボストン5日間コースを設定したところ、「特に問い合わせが多い」(同社スポーツ・イベントセクション)。旅行先としてのボストンにも関心が高まっているという。

●公式カジュアル
 ユニクロは、03年から大リーグと公式ライセンス契約を締結し、オリジナルのカジュアルウエアを販売していた。これまでは数アイテムしかなかったが、今春はそのラインアップを23アイテムへと一気に拡大する。Tシャツやパーカだけでなく、バッグまで登場した。
 他にも、船井電機はレッドソックス所属の日本人選手がインタビューを受ける特設ルームに、社名ロゴを表示する契約を結んだ。大リーグ便乗ビジネスは、シーズン開幕に向けさらに熱を帯びそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070223-00000013-gen-ent