記事登録
2007年02月23日(金) 10時00分

そして誰もいなくなった…民主党の都知事候補日刊ゲンダイ

 浅野史郎前宮城県知事(59)が4月の都知事選出馬を完全否定したことで、民主党の候補者選びが完全に行き詰まった。民主党は今週末をリミットに候補者を決めるとしているが、党内からも「もういない」と絶望的な声が聞かれる。
 民主党はこれまで、筑紫哲也、鳥越俊太郎、久米宏といった著名テレビキャスターに声を掛け、ことごとく蹴飛ばされてきた。最後に残った有力カードが浅野氏とみられたが、実は、とっくに断られていた。
「先週金曜日(16日)、菅直人代表代行に近い五十嵐敬喜法大教授らが呼びかけ人となり、浅野氏に出馬を呼びかける会が開かれた。ここに浅野氏も参加するという話があり、『浅野出馬は決まり』とみられていたのです。ところが、浅野氏はハナから出馬する気がなく、五十嵐氏の会は何とか浅野氏に翻意をという菅氏のひとり相撲だった。菅氏は自分が出たくないので浅野氏擁立に執着しているのです」(政界関係者)
 裏側を聞けばガックリだ。こうなると党内からだれかを出すしかないが、菅氏は出馬完全否定。浪人中の海江田万里前衆院議員は、「同じ選挙区の与謝野馨前経財相の病気で国政返り咲きの可能性が大」(事情通)と“負け戦”はしないもよう。最後に残っていた山田宏杉並区長も、20日に区長選の出馬宣言する予定だから、民主党は完全にお手上げ状態だ。
 結局、首都決戦も不戦敗だったりして……。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070223-00000011-gen-ent