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2007年02月23日(金) 10時00分

内閣改造の目玉候補!? 竹中平蔵の生臭い動き日刊ゲンダイ

 日銀の政策決定会合が20日から始まるが、日銀幹部も気にしているのが、竹中平蔵前総務相の動きだ。最近は安倍首相と会食したり、月刊誌で日銀の政策を批判したり。裏側を探ったら、閣僚として復活するプランまでささやかれている。

 安倍と竹中が会食したのは今月13日。持論の経済政策をとうとうとしゃべり、安倍に「大変ですが頑張ってください」と言ったという。
 会食後は記者団の取材にも応じ、「安倍首相は改革路線をきちんとやっている」などと得意げにしゃべっていた。自民党国会議員が言う。
「このタイミングで安倍—竹中会談が行われたのは、もちろん、イロイロな政治的意味合いがある。ひとつは2月の政策決定会合で、再び公定歩合利上げをもくろむ日銀に対する牽制。いざとなれば、竹中を送り込むぞというメッセージです。福井総裁をクビにしてもいいし、クビにするのが難しければ、来年3月の任期切れを待って、内閣が竹中総裁を任命する。そうなると、財務次官までやった武藤敏郎副総裁の総裁昇格が消えてしまう。これを脅しに武藤副総裁をコントロールし、福井総裁の利上げを封じ込めようという高等戦術です。
 もうひとつは、内閣改造。支持率回復が見込めないので、予算が上がったら内閣改造をして、竹中を目玉閣僚にしたらどうか。党内では、そんな仰天プランもまことしやかにささやかれている。首相との会食はその布石という見方です」
 竹中復活なんてゾッとするような話だが、永田町では予算成立後の内閣改造は「もはや既定路線」のように語られている。中川幹事長が塩崎官房長官をことさら批判しているのも、「改造が党側の総意だから」(自民党事情通)だ。その場合、竹中を重要閣僚などに据えたらどうか、という話もある。
「柳沢の後釜でもいいし、官房副長官にしてもいい」(自民党関係者)
 他に人材がいないのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070223-00000008-gen-ent