【いじめ】
自殺を予告する文部科学相あての最初の手紙が投函(とうかん)されたとみられる豊島区。教員OBや臨床心理士ら、いじめ対策相談員の設置に約八百六十万円を盛った。相談員は学校を回り、いじめの未然防止と解決に当たる。
杉並区でも、不登校や学級崩壊も含め緊急課題に迅速に対応する指導主事やスクールカウンセラーらのチームを発足させる。
世田谷や墨田、葛飾、中央、大田区はスクールカウンセラーの配置を拡充し、相談態勢を強化。千代田区はいじめ抑止のためボランティアが休み時間に児童を見守る。
児童生徒自身に重点を置いた対策も。板橋区は、いじめから心と体を守る手段を児童自身が身に付けるよう、すべての小学二年生の研修を計画。港区は、児童生徒がいじめについて考えるフォーラムを開く。
【メタボリックシンドローム】
二〇〇六年度から「杉並ウエストサイズ物語」と銘打って始めた杉並区(二千二百万円)や、半年間の生活習慣改善プログラムを導入する板橋区など、壮年期の住民を対象にした予防・改善講座を開く区が多い。
豊島区は、受講者を地域の健康づくりリーダーに養成する。渋谷、中央区は、壮年層だけでなく、子どもや若者を対象にした啓発や予防検診を展開する。
大田区は、生活習慣病の検診期間を延長。墨田区は区民が簡単に使える内臓脂肪測定器を区役所など区内二十八施設に設置する。練馬区は、住民が区のホームページで食事や運動の量を自分でチェックできるソフトを導入し、住民が自ら関心を持って予防する機会づくりを進める。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070223/lcl_____tko_____000.shtml