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2007年02月23日(金) 00時00分

品川区立中統合 入学見直し約3割 東京新聞

 品川区立荏原第二中学と同区立平塚中学の統合問題で、今春の両中学への入学希望者計七十八人のうち、三割弱の二十三人が、入学先の見直しを考えていることが二十二日、分かった。入学目前に明らかになった統合話に、困惑が広がっている様子が浮かび上がった。

 区によると、九日に荏原二中で行われた入学希望者向け説明会で、出席した保護者三十九人のうち九人が、入学希望を届け出るはがきを提出せず、持ち帰った。平塚中では三十九人のうち十四人が持ち帰った。いずれも入学先の変更を検討しているとみられる。

 ある保護者は「この時期の説明会には、入学を九割方決めて出席するのが普通。統合話を突然聞かされた影響だろう」と話す。

 区教委は、両中学を統合して、各学年四−五クラスの「適切な規模」にする必要があると、保護者に説明していた。

 一方、区教委の長田正教育次長は二十二日の区議会で、学校教育のうえで適正な児童・生徒数の規模を検討する組織を新年度に設立すると明らかにした。検討組織には保護者の代表や学識経験者も加わる。今後、詳細を詰める方針という。 (越守丈太郎)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070223/lcl_____tko_____002.shtml