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2007年02月23日(金) 00時00分

小金井市のごみ処理 6つの市・組合に依頼朝日新聞

 東京都小金井市は22日、「二枚橋焼却場」閉鎖に伴い4月以降は市外に委託しなければならない可燃ごみの処理について、委託する相手との交渉状況を、市議会に報告した。交渉中の相手先と処理量は表の通り。同市は多摩のごみ処理広域支援体制の中で第2ブロックに属するが、ブロック内の処理能力に余裕がないため、年間に市内から出る約1万9千トンの6割にあたる約1万2千トンの処理を、第1と第3ブロックの衛生組合に要請している。(松村康史)

 第2ブロック内では国分寺市と合意したほか、東村山市と柳泉園組合(清瀬市、東久留米市、西東京市で構成)が、支援する方向でそれぞれ住民説明会を済ませた。武蔵野市も調整中という。

 多摩地域の広域支援体制では、ブロック内での受け入れが原則だが、今回は約4割の7千トン余りにとどまる見通し。

 小金井市から出るごみを処理していた二枚橋焼却場は、老朽化のため3月いっぱいで閉鎖する。関係者によると、第2ブロックはもともと余力が少ない上に、二枚橋焼却場を小金井市と共同使用していた府中市、調布市の処理を受け入れる施設があるため、ブロック外に多くを頼らざるを得なくなったという。

 第1ブロックの小平・村山・大和衛生組合(小平市、武蔵村山市、東大和市で構成)は「すでに組合議会へは報告したが、決定はこれから」。

 第3ブロックの西多摩衛生組合(青梅市、福生市、羽村市、瑞穂町で構成)は、23日に議会へ報告した後、炉周辺の二つの地元協議会にも説明するという。

 小金井市では「各市、組合とも、住民と議会に理解を求める必要があるので、最終決定は3月下旬になるだろう」と話している。

 ▽受け入れは「1年限り」 東久留米市長

 小金井市のごみ処理受け入れ問題で、東久留米市の野崎重弥市長は22日の記者会見で「小金井市への支援は1年限り」との考えを示した。

  野崎市長は清瀬市、東久留米市、西東京市のごみを処理する「柳泉園組合」の管理者。小金井市は自前の新焼却場ができるまでの10年間、外部に処理を委託する必要があるが、野崎市長は「住民からは小金井の失政だという厳しい指摘があった。支援は10年も続けられない」と述べた。

《ごみ処理委託先・量》
            =国分寺市以外は交渉中

第2ブロック
国分寺市   6000トン
東村山市    417トン
柳泉園組合   489トン
武蔵野市   約300トン
第1、3ブロック
小平・村山・大和衛生組合
          約2000トン
西多摩衛生組合 約1万トン

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000702230001