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2007年02月23日(金) 00時00分

本庄夫婦殺害 血痕天井の高さまで朝日新聞

 本庄市児玉町の無職田端武司さん(69)と妻フミ子さん(67)が21日夜、遺体で見つかった殺人事件で、遺体が見つかった自宅1階の2部屋と廊下では、血痕が天井の高さまで達していたことが22日、児玉署捜査本部の調べでわかった。また、司法解剖の結果、2人の死因は頭を強く殴られたことによる外傷性脳障害と判明、頭の骨が折れており数十回にわたり殴打されたとみられる。

 調べによると、武司さんは、玄関東側の居間のこたつに胸から下を入れた状態で、フミ子さんは反対側の和室で、それぞれ凶器で頭を殴られて死亡していた。フミ子さんは手足を針金で縛られていた。発見時、玄関は施錠されていたが、勝手口は無施錠だった。

 特に、廊下にあった血痕は大量で、廊下からフミ子さんが見つかった和室まで、フミ子さんを引きずったような血の跡もあった。捜査本部は、フミ子さんは廊下で最初に襲われた後、和室にひきずられ、そこでさらに攻撃を加えられた可能性が高いとみている。

 武司さんの遺体が見つかった居間の天井にも血痕があり、捜査本部は犯人は執拗(しつよう)に2人を襲い、返り血を浴びた可能性が高いとみている。

 武司さんが見つかった居間には荒らされた跡があったが、盗まれたものがあるかどうかはわかっていない。捜査本部は、凶器の特定や現場の足跡の採取などを続ける。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000702230003