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2007年02月23日(金) 09時18分

音楽ネット配信、CDシングル生産額抜く 06年朝日新聞

 楽曲をインターネット経由で購入して聴く「ネット音楽配信」の市場規模が06年にCDシングルの生産額(508億円)を初めて上回った。日本レコード協会が23日に発表する。まだCDアルバム生産額(2936億円)よりは少ないが、DVDなどの音楽ビデオの生産額(568億円)に迫る規模に成長した。今や音楽ソフト市場の牽引(けんいん)役だ。

 ネット音楽配信は、楽曲をパソコンや携帯電話機にダウンロードする仕組み。曲の一部を携帯電話機に取り込む「着うた」(1曲100円前後)や1曲全部の「着うたフル」(同300円前後)、パソコン経由での取り込み(同100〜200円が中心)などがある。その売り上げ合計額が05年の342億円から大きく伸び、06年に5百数十億円になった。ダウンロード先は9割以上が携帯電話だった。

 音楽配信では、携帯電話向けの好調に加え、米アップルによる携帯音楽プレーヤー「iPod」のヒットで「パソコンにダウンロード→携帯プレーヤーへの移し替え」といった利用法も増えることが期待されている。

 ネット配信を除くCDやDVDなど既存音楽ソフトの06年の生産額は4084億円。8年続けて前年を下回っている。ピークだった98年の6074億円から3割以上減少している。

http://www.asahi.com/business/update/0223/070.html