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2007年02月22日(木) 00時00分

花粉症対策グッズ、付加価値で「1年中売れる商品に」ZAKZAK

 暖冬の影響で花粉症商戦が早まっている。風邪薬の伸び悩みで、ドラッグストアは風邪薬コーナーを例年より早く花粉症対策コーナーに転換した。一方で、飛散量自体は平年より少ないといわれ、対策商品を売れ行きの長い通年商品に仕立てようとする動きも出てきた。

 東京都は1月末にスギ花粉の飛散を確認。観測史上初となった。こうした動きを受け、マツモトキヨシは花粉症コーナーを2週間早めて設置。暖冬で風邪薬の売れ行きが伸びないことも早期設置を後押しした。ユニ・チャームやライオンなどのマスクメーカー、新成分を配合した鼻炎薬商品を投入した大正製薬やエーザイも、例年より早く売れているという。

 ただ、飛散量予測によると商戦自体は厳しさが見込まれる。このため、花粉症対策商品を春先だけでなく「1年中売れる製品に育てたい」(電機大手)とする動きも出てきた。エーザイが新発売した鼻炎薬は、抗アレルギー作用が皮膚のかゆみにも効く。

 電機大手は、花粉症対策として春先に売り上げを伸ばす空気清浄機に加湿機能を付け、空気が乾燥する秋・冬でも使える新商品を相次いで投入した。

ZAKZAK 2007/02/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022226.html