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2007年02月22日(木) 00時00分

サイバー犯罪の検挙4割増…児童ポルノの検挙急増ZAKZAK

 インターネットなどを使ったサイバー犯罪の昨年1年間の検挙件数は、前年同期比4割増の4425件で、統計を取り始めた2000年以降、最多となったことが22日、警察庁のまとめで分かった。他人のIDなどを盗んでサイトを利用する不正アクセス禁止法違反や児童ポルノの検挙が急増した。

 検挙件数のうち、ネットオークションなどに絡む詐欺が13.4%増の1597件で最も多く、同法違反は2・5倍の703件だった。

 児童買春は44.7%増の463件、児童ポルノは84.6%増の251件。これに青少年保護育成条例違反などを加えた子供を性の対象にした犯罪全体は、1.5倍の978件だった。

 不正アクセス禁止法違反での検挙人員は12.1%増の130人。20代が最多の44人で、10代が40人、30代が28人の順。

 不正アクセスは、いずれも他人のIDやパスワードを盗んで実行されており、手口も巧妙化。アクセス後には、ネットオークションの利用が394件で最多だった。

 動機は「不正に金を得るため」が419件で最も多く、「オンラインゲームで不正操作するため」が211件だった。

 各都道府県警の窓口で受理したサイバー犯罪に関する相談は27.0%減の6万1467件。ネット上の相談サイト「安全・安心相談システム」へのアクセスは39万3234件に上り、料金請求に関する内容が過半数を占めた。

ZAKZAK 2007/02/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022207.html