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2007年02月22日(木) 14時03分

土地整理巡る国会質問封じ、不動産会社相談役を逮捕読売新聞

 都市再生機構(UR)が東京・南青山で進める土地整理事業に絡み、国民新党の糸川正晃衆院議員(32)(比例北陸信越ブロック)の国会質問を封じようと脅していたとして、警視庁組織犯罪対策4課は22日、大証2部上場の不動産会社「平和奥田」(滋賀県東近江市)の相談役、山元康幸容疑者(49)を暴力行為等処罰法違反(集団的脅迫)の疑いで逮捕するとともに、滋賀県草津市の芥川正次・前市長(48)についても同容疑で逮捕状を取った。

 調べによると、山元容疑者と芥川前市長は昨年3月、糸川議員を地元・福井市内のスナックに呼び出し、暴力団員を同席させたうえ、「今後質問すると、東京の仲間は許さないと思う。命的にもね」「これは組が絡んでいることだから」などと脅した疑い。山元容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 糸川議員は昨年2月の衆院予算委員会で、土地整理事業に関連し、外資系参入に懸念を示す質問をしていた。山元容疑者の逮捕について、平和奥田は「南青山の土地取引の際、当社の代理人になったのは事実だが、取引が完了した後の行為については分からない」とコメントしている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070222i104.htm