記事登録
2007年02月22日(木) 14時00分

徳間書店新刊、「反ユダヤ主義あおる」と販売中止要請読売新聞

 【ロサンゼルス=古沢由紀子】ユダヤ人人権団体の「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)は21日、徳間書店の新刊書「ユダヤ・キリスト教『世界支配』のカラクリ」について、「反ユダヤ主義をあおる内容だ」として、同書の販売を取りやめるよう要請したことを明らかにした。

 同書の広告を掲載した朝日新聞社に対しても、「広告掲載の経緯を調査してほしい」と求めたという。

 同書は、米誌フォーブスの元アジア太平洋支局長ベンジャミン・フルフォード氏と、ニーチェ研究家の適菜収氏の共著で、今月発刊された。サイモン・ウィーゼンタール・センターは反ユダヤ的な著作物などの監視活動で知られている。

 徳間書店は、「現段階では、コメントできない。申し入れの内容を確認したうえで、対応を検討することになるだろう」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070222i506.htm