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2007年02月22日(木) 00時00分

松下製でも48人死亡 ガス湯沸かし器 20年27件、公表せず 東京新聞

 松下電器産業が製造した小型ガス湯沸かし器で、一九八六年以降の二十年間に一酸化炭素(CO)中毒による死亡事故が二十七件起き、四十八人が死亡していたことが二十二日分かった。

 小型ガス湯沸かし器の事故では、既に公表しているリンナイなどを件数、死者数で大きく上回っている。日本ガス石油機器工業会が十九日に加盟各メーカーのガス機器による事故データを開示した際にも「製品に起因するものではないと判断」(松下広報グループ)したため公表しなかった。

 松下によると、死亡事故が起きたガス湯沸かし器はいずれも吸排気を室内で行う開放式タイプで、不完全燃焼の防止装置は付いていなかった。発生時期は八九年までに十七件(死者三十人)、九〇年代に八件(同十六人)、二〇〇〇年以降は二件(同二人)。

 事故原因は「換気扇を回していなかった」などのほか、特定できないものもあるが、製品が原因とはみていないとしている。

 松下は〇五年以降、死傷者が相次いだ石油温風機によるCO中毒事故で製品に欠陥があったとして回収や危険告知の大規模な対策を取っている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070222/eve_____sya_____000.shtml