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2007年02月22日(木) 00時27分

クライスラー買収「日産・ルノー、関心なし」 米紙報道朝日新聞

 ダイムラークライスラーのクライスラー部門の買収や資本提携について、日産自動車・仏ルノー連合は関心を持っていないと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が20日報じた。日産・ルノーのカルロス・ゴーン社長は、クライスラーは最大手ゼネラル・モーターズ(GM)に比べ規模で劣るため、魅力がないと考えているという。

 消息筋の話として伝えた。それによると、ルノーのムロンゲ最高財務責任者(CFO)が先週、ロンドンでの投資家との会合で、クライスラーの買収や資本提携には興味がないと述べたという。日産・ルノーは昨年、GMと提携について交渉したが、決裂した。ゴーン社長は今も、北米での提携拡大に意欲を持っているが、クライスラーとの提携拡大よりは、日産・ルノー自身の収益改善に経営資源を集中すべきだと考えているという。

 ダイムラークライスラーが14日、北米中心に事業展開するクライスラーの分社化や資本提携などを検討する方針を明らかにして以降、欧米メディアは連日、買収や提携の候補先として大手メーカーの名を報じたり、否定報道をしたりしている。

http://www.asahi.com/business/update/0222/002.html