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2007年02月22日(木) 00時00分

「多重債務110番」を隔月に 県、新年度 東京新聞

 県は二十一日、多重債務者の救済を進めるため、本年度二回実施の「多重債務一一〇番」を、新年度は隔月で計六回行うと発表した。岐阜市から離れた地域での出張面接相談会も実施しており、多重債務問題への取り組みが一段と強化される。古田肇知事は多重債務者に向け「問題を一人で抱え込まず相談してほしい」と呼びかけた。

 一一〇番は、弁護士や司法書士、消費生活相談員が電話や面接の相談に無料で乗る。弁護士や司法書士が無償で協力しているため「ゼロ予算施策」になっており、古田知事は「ボランティアでやっていただくことに感謝している」と述べた。

 政府は昨年十二月に多重債務者対策本部を設置して多重債務者の救済策を検討中で、自治体の取り組み強化を求める姿勢が強い。県はこうした流れを先取りしており、日本弁護士連合会は「都道府県では岐阜県が全国最先端を走っている」と評価している。

 一一〇番は、四月十四日、六月九日、八月十一日、十月十三日、十二月八日、来年二月九日の午前十時から午後四時まで。当日の受付電話番号は058(277)1003。面接場所は岐阜市薮田南、県民ふれあい会館内の県民生活相談センター。面接の予約も同じ電話番号で可能。

 (白井康彦)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20070222/lcl_____gif_____002.shtml