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2007年02月22日(木) 10時00分

2本の映画で渡辺謙が手にする「10億円」日刊ゲンダイ

 もはや渡辺謙(47)の独壇場といっていい。映画やCMの出演ギャラで日本のトップに立ったのだ。
 渡辺は16日、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。自らプロデュースし、初主演した映画「明日の記憶」が高く評価された結果である。
 渡辺は先週、ブルーリボン賞主演男優賞も受賞している。同賞の授賞式にはベルリンから駆けつけた。ベルリンに出かけたのは渡辺の主演した「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)がベルリン国際映画祭の特別招待作品になり、その舞台挨拶を行うためだ。
「『明日の記憶』は国内の映画賞を総ナメ。渡辺のハリウッド出演4作目となる『硫黄島——』は本場のアカデミー賞の作品賞や監督賞にノミネートされて国際的な評価が高く、イーストウッド監督は渡辺を絶賛している。そのため、渡辺のネームバリューはさらにアップしている。これまで俳優として評価が高かったのは高倉健だけど、彼の場合は国内止まり。国内外でこれほどハイレベルな活躍をしている日本人俳優となると渡辺が初めて。画期的なことです」(映画記者)
 この活躍はハリウッドでの次回作の出演ギャラに大きく影響する。
「日本映画の場合、ギャラは安く抑えられるため1本2000万〜3000万円でしょう。でも、『明日の記憶』に限ってはプロデュース料も加わるので軽く5000万円は超えているはず。これがハリウッドとなると一気に金額が膨らみます。現在、渡辺の出演料は1本5000万円程度とみられますが、今後は1億円近くにハネ上がる可能性もある」(映画ジャーナリスト)

●「硫黄島からの手紙」も高く評価され…
 さらに、渡辺の懐を潤してくれそうなのがCM出演だ。
「渡辺は松井秀喜、イチロー、松坂大輔に続く高額ギャラを誇るタレントで、俳優ではもちろんトップです。出演中の日産の新スカイラインのCMは推定1億5000万円です。今後、国際的な企業がCMに渡辺を起用する場合はこれ以上支払うケースも考えられる」(事情通)
 渡辺は日産以外にも4社と契約し、現時点でCM収入は5億円以上とみられている。CMのオファーが増えるのは確実で、映画の出演ギャラも加えれば収入は10億円に達しそうだ。「明日の記憶」と「硫黄島からの手紙」は渡辺に大金をもたらしたことになる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000002-gen-ent