記事登録
2007年02月22日(木) 00時00分

タヌキ痛々しく 武蔵野市の住宅で捕獲 住宅街で捕獲されたタヌキ=武蔵野市で 東京新聞

 ハクビシンやタヌキの目撃情報が相次いでいる武蔵野市の住宅街で、市職員が二十一日、毛が抜け落ちた痛々しい姿のタヌキを捕獲した。

 市環境政策課によると、タヌキは体長六〇センチくらいで、性別は不明。耳から血を流し、背中の毛が抜け落ちている。皮膚病の「疥癬(かいせん)」にかかっているとみられる。

 目撃されたのは、十九日。同市西久保二の市民から「自宅の庭先にけがをしたタヌキがいる」と市に連絡があった。鳥獣保護区域のため、いったん様子を見ていたが、元気がなくなってきたため二十日午前十一時ごろ、再び市職員が訪ね、庭先でうずくまっているタヌキを捕獲した。

 市は、タヌキを立川市の都多摩環境事務所へ移して治療する。

 同課によると、昨年度五、六件だったハクビシン、タヌキ、アライグマの目撃情報は、本年度に入り急増し、今月二十一日までに二十八件に上っている。 (中沢誠)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070222/lcl_____tko_____004.shtml