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2007年02月22日(木) 21時52分

横浜のいじめ自殺訴訟で両親と同級生が和解朝日新聞

 神奈川県立高校の女子生徒が98年に自殺したのは当時の同級生のいじめが原因だったとして、両親が県と元同級生に損害賠償を求めていた訴訟の東京高裁での控訴審で、両親と同級生が和解していたことが22日、分かった。5年余に及んだ裁判の末に謝罪を受け取った両親は「自殺の直後に謝ってほしかった」と話した。

 訴えていたのは、県立野庭高校(現在は横浜南陵高)1年生だった小森香澄(かすみ)さん(当時15)の父親、新一郎さん(50)と母親の美登里さん(50)。両親は01年、県と同級生を提訴した。

 和解は19日に成立した。同級生側が「心ならずも、心を深く傷つけ、精神的に追い詰めてしまったことを陳謝する」として、弔慰金を支払う。「いじめ」という言葉はないが、両親は「実質的にいじめを認めているので応じた」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY200702220352.html