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2007年02月21日(水) 00時00分

「オーマイニュース」トップ交代…ゴタゴタで再生急務ZAKZAK

 鳴り物入りで昨年8月に設立された市民参加型のニュースウェブサイト「オーマイニュース」が新体制を組んだことが21日までに分かった。編集長でジャーナリストの鳥越俊太郎氏(66)=写真左=の体調が思わしくないことから、「フライデー」元編集長の元木昌彦氏(61)=同右=が編集長代理として、編集全般を統括する。

 一般公募で集めた市民記者が時事ネタはじめ、あらゆるニュース記事を作成し、公開できるこのサイトは2000年に韓国でスタート。その支局という位置づけで、設立された日本版を鳥越氏が“顔”として任され、昨年末までに3000人近い市民記者が登録していた。

 韓国版サイトは、02年の大統領選で不利な情勢だった盧武鉉大統領の逆転勝利に影響を与えるなど、市民の目線を反映した新たなメディアとして政界を揺るがすほどの地位を築き上げた。ところが、期待された日本版は、鳥越氏がサイト開設前の準備ブログ上で、巨大掲示板「2ちゃんねる」の一部ユーザーの書き込みに対し、挑発的な発言をしたことからブログが“炎上”するなど、創刊前からゴタゴタ続き。開設後も、一部で記者の質、記事のレベルに対する批判的な声も上がっていた。

 再生が急務だったが、鳥越氏の体調が思わしくないため、編集トップが交代することになった。サイト上で、鳥越氏は「健康上の不安を抱えているので十分な働きができませんが、元木さんには私のフォローだけではなく編集全般を統括していただこうと思っています」としている。

 元木氏は、「フライデー」、「週刊現代」の編集長、さらに、ネット週刊誌「Web現代」を立ち上げ、編集長を務めた経験もある敏腕。サイトをどう再生するか手腕が注目される。 

ZAKZAK 2007/02/21

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022102.html