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2007年02月21日(水) 03時20分

都内の振り込め詐欺被害半減、ATM入金制限が奏功読売新聞

 今年1月に東京都内で発生した振り込め詐欺の被害が、昨年同期の237件(総額約4億1600万円)に比べ、124件(同約2億1200万円)とほぼ半減したことが、警視庁捜査2課のまとめでわかった。

 金融機関の現金自動預け払い機(ATM)を使った現金の振り込みが先月4日から、1回10万円までに制限された影響とみられる。

 同課によると、先月1か月間に届け出があった被害の中で、身内を装って多額の振り込みを要求する「おれおれ詐欺」が100件(同約1億9500万円)と約8割を占めた。うち、被害者が金融機関のATMを使って現金を振り込んだケースは昨年同期は全手口の約7割に上ったが、今年は1件もなく、大半は、窓口での振り込みやキャッシュカードを使ったケースだった。

 一方、要求額を10万円未満に抑え、「保証金」を支払えば融資が受けられると持ち掛ける「融資保証金詐欺」は、ATMで現金を振り込むよう求める手口が横行しており、同課は、バイク便を使って現金を直接受け取ろうとする手口やネットバンキングを悪用する手口なども増えるとみて注意を呼びかけている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070221i401.htm