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2007年02月21日(水) 21時41分

6570万脱税、同人誌漫画家「品川かおるこ」を起訴読売新聞

 自費出版の同人誌の売り上げを過少申告し、所得税約6570万円を脱税したとして、長野地検は21日、長野県松本市神林、会社社長下里瑞恵容疑者(34)を、所得税法違反(脱税)の罪で長野地裁に在宅起訴した。

 下里容疑者は「品川かおるこ」のペンネームで知られ、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の漫画「テニスの王子様」の登場人物に似せたキャラクターを描いた漫画が人気だという。

 起訴状によると、下里容疑者は、所得が2005年まで3年間で約2億円あったにもかかわらず、約2000万円だったと松本税務署に申告し、所得税約6570万円を免れた。

 下里容疑者は02年ごろから、自費出版を始め、同人誌は書店などで販売されていた。「同人誌作家は将来の保障がないので、売り上げをとっておこうと思った」と供述しているという。

 関東信越国税局が昨年12月、長野地検に同法違反容疑で告発していた。下里容疑者は今月19日、重加算税などを含め約9300万円を納めた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070221i513.htm