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2007年02月21日(水) 22時19分

リスニング試験機器、ソニー製開示を答申 関係者は既知 朝日新聞

 内閣府の情報公開・個人情報保護審査会は21日、大学入試センター試験の英語のリスニング試験で不具合が発生しているICプレーヤーについて、製造業者名を「不開示」とした同センターの決定に対し、「開示するべきだ」とする答申を出した。センター側は「入試の遂行に支障が生じる」などと非公表としているが、関係者の間ではソニー製であることが知られている。

 答申は、ICプレーヤーにロゴマークが標記されていたことや、プレーヤーに装着されたメモリー媒体を開発したメーカーが国内に1社しかないことなどを指摘。「約50万人の受験生や受験関係者にとっては、既に知っている、あるいは容易に知ることができるもの」だと判断し、メーカー名が開示されても、センター試験で不正を起こすことが容易になるわけではない、とした。

 リスニング試験では、初めて実施された06年に「聞き取りにくい」などの不具合が続出し、今年も多数のトラブルが起きた。

http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200702210311.html