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2007年02月21日(水) 11時05分

最も影響力のあった政策指導者にゴア氏 米誌が選出朝日新聞

 米国の一般向け有力科学誌「サイエンティフィック・アメリカン」が、映画「不都合な真実」などを通じた気候変動問題の啓発活動により、アル・ゴア元米副大統領(58)を「06年に最も影響力のあった政策指導者」に選んだ。20日、ニューヨークのコロンビア大でゴア氏らを招き、表彰した。

 同日の講演でゴア氏は、温暖化ガスの排出削減を先進国に義務づけた京都議定書が失効する2012年を待たず、10年から新たな目標を導入すべきだと主張。「私は地球温暖化と言わず、気候クライシス(危機)と呼ぶ。気候クライシスは科学、政治だけの問題ではなく、個人に至る倫理の問題だ」と述べた。

 一方、「クライシスに相当する漢字は『危ない』という字と『機会』を表す字からなる。クライシスを機会に変えることができる」として、人間と自然、地球の関係をとらえ直す必要を訴えた。

http://www.asahi.com/international/update/0221/009.html