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2007年02月21日(水) 00時00分

青梅の82歳男性が910万円被害 『携帯番号変わった』と“息子”が新番号 東京新聞

 青梅署は二十日、青梅市内に住む無職の男性(82)宅に、息子を装った男から「携帯電話番号が変わった。彼女に百六十万円借りている」などと電話があり、バイク便を利用する手口で合計九百十万円をだまし取られる被害があったと発表した。同署は、振り込め詐欺事件として捜査している。

 調べでは、十二日午後八時ごろ、男性に息子を装った男から「携帯電話番号が変わった」と電話があり、新しい番号を教えられた。翌十三日には、息子の「彼女」と名乗る女が「彼に百六十万円貸しているが連絡が取れない」などと電話。

 男性が前日に聞いた電話番号にかけると、男は「彼女に百六十万円借りている。バイク便が受け取りに行くから渡してほしい」などと指示。男性は、訪れたバイク便に百六十万円を渡した。

 その後も、男は「ほかにも七百五十万円借りている」などと言い、男性は十五日に三百万円、十六日に四百五十万円を渡し、合計九百十万円をだまし取られた。

 男性は妻と息子の三人暮らしで、会社員の息子はこの間、仕事のため家を空けていたという。十六日夜に息子が帰宅して、だまされたことが分かり、同署に被害届を提出した。

 バイク便に現金を受け取らせる手口の振り込め詐欺は、稲城市内で一月末、未遂を含め相次いで五件発生。うち三件は実際に現金をだまし取られ、被害総額も約四百万円に上っている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070221/lcl_____tko_____003.shtml