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2007年02月21日(水) 00時00分

にがり原液飲ませ死亡 職員を書類送検朝日新聞

  相模原市相模湖町千木良の知的障害者厚生施設「津久井やまゆり園」で04年、入所中の女性(当時56)がにがりの原液を飲んで死亡した事件で、津久井署は20日、女性ににがりの原液を過って飲ませたとして県職員の女性(30)=東京都町田市=を業務上過失致死容疑で横浜地検に書類送検した。

  調べでは、県職員は04年3月26日、にがりの原液200ミリリットルを女性に飲ませ、同4月18日に死亡させた疑い。

  県警によると、女性は当時、便秘治療用に40倍に薄めたにがりを飲んでいた。にがりには塩化マグネシウムが入っており、大量に摂取すると肺が動かなくなり、呼吸困難を起こす。女性の死因も、マグネシウムの過剰摂取による低酸素脳症だったという。

  事件当時、薄めたにがりと、原液の入った容器が2本ずつ同じ冷蔵庫に入っていた。薄めたにがりの容器には女性の名前と「朝飲ませてください」と書いた紙がテープではられていたが、県警は、職員が確認を怠ったとみている。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000702210003