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2007年02月21日(水) 12時00分

「あるある」問題、関西テレビ社長が自民小委で陳謝読売新聞


自民党小委に出席後、記者の質問に答える千草宗一郎・関西テレビ社長

 フジテレビ系で放送された「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で、制作した関西テレビの千草宗一郎社長は、21日開かれた自民党の通信・放送産業高度化小委員会(委員長・片山虎之助参院幹事長)に出席し、陳謝した。

 しかし、自らの進退については明らかにしなかった。

 委員会では「制作過程に外部の目を入れるべき」など厳しい声が相次ぎ、片山委員長からは「(制作会社への)刑事告発も考えていいのでは」という意見もでた。

 委員会終了後、千草社長は「(経営)責任は重く受け止めている。原因を徹底的に究明して再発防止策を講じ、視聴者の信頼回復を図っていくことが自らの責務」と報道陣に語った。

 また、片山委員長は「(放送界は)危機意識が薄く、自浄能力がない感じがする。責任の所在をはっきりさせるべき。自助努力も効果が定かでないので、権威のある外部チェックが必要ではないか」と述べた。

 委員の一人、川崎二郎・前厚生労働相は「日本民間放送連盟(民放連)から問題解決のための即効薬はないと説明があったが、下請け構造の問題も含めて根本的なところから議論せざるを得ない」と指摘した。

 出席した民放連放送基準審議会の山本雅弘議長(毎日放送社長)は「大変厳しい意見をいただいた。真摯(しんし)に再発防止に取り組みたい」と話した。

 委員会では、今後も同局から事情を聞いていく。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070221i105.htm