記事登録
2007年02月20日(火) 00時00分

区議会政調費の使途 CDや美術鑑賞・・・朝日新聞

 朝日新聞が政務調査費の使い道を点検した結果、「議員の調査研究に資する」(地方自治法)という目的からは外れるような使い方が相次いで見つかった。

 品川区議会の区民連合は06年の1、2月、CDや音楽テープを計約1万8千円分購入した。政務調査費の収支報告書に添付された領収書には「本間様」とのあて名。これらの購入について、朝日新聞が本間隆区議に質問状を送付したところ、区議本人からの回答はなかった。区民連合の土井洋一幹事長は「集会で音楽を流して場を盛り上げるために買ったのではないか」と説明した。

 また区民連合は04年7月に「脱臭装置」を10万円で購入。「会派控室でたばこを吸う議員もいるため置いている」(土井幹事長)という。

 同区議会の公明党の区議らは、八王子市内の「東京富士美術館」を04年末に訪問、入場券代として計3600円を政務調査費から支払った。同館の設立者は、公明党の支持母体、創価学会の池田大作名誉会長。この関係について指摘すると、同会派は「特別展があって行ったのだと思う。勉強が目的」と話す。

 ただ、この時期の特別展は「ヴィクトル・ユゴーとロマン派展」。フランスの作家ユゴーの書簡や絵画作品などを展示する特別展だった。

 葛飾区の区議選が告示された05年11月6日、同区議会の公明党は区内のフルーツ店とせんべい店で計約3万8千円の品物を購入していた。同年のクリスマスイブの前日、12月23日には洋菓子店で5千円近くの品物を購入している。

 同会派は「告示日の購入は選挙用ではないと思うが何に使ったかはわからない。ケーキは会議時に食べた」と話している。

■石原知事出馬に反対の署名4473人

 都の教育行政に異議を唱える市民グループが19日、石原慎太郎知事に3選立候補をやめるよう求める要望書と4473人の賛同署名を都に提出した。

 提出したのは、「君が代」起立斉唱の徹底指導などに反対する14団体。上野千鶴子・東大大学院教授や、精神科医のなだいなださんらも署名した。今後も賛同者を募るという。問い合わせは、「東京・教育の自由裁判をすすめる会」事務局(03・3204・7477)。メールでの賛同は(tokyonetkyoukihou@gmail.com)まで。

http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000702200001