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2007年02月20日(火) 00時00分

千葉市議の辞職勧告可決 場所取り傷害事件朝日新聞

 JR駅前での朝のあいさつ場所取りを巡る千葉市議同士の傷害事件を受け、同市議会は19日、傷害容疑で現行犯逮捕(その後、釈放)された谷戸俊雄市議(72)=無所属=に対する辞職勧告決議案を全会一致で可決した。同市議の発言は、起立少数で認められなかった。決議に強制力はなく、同市議は従わない考えを明らかにした。
 市議会は同日開会。谷戸市議が退席する中、小梛輝信市議=自民党市議団=が議案の提出者として、「市政全体に対する市民の信頼を失墜させたことはまことに遺憾である」「社会的、道義的責任を深く自覚し、速やかに議員を辞職するように」などとする決議案を読み上げた。
 谷戸市議は退席前に発言を申し入れていたが認められないまま、全会一致で可決された。
 議会終了後に同市議は「みなさんの名を汚したことは謝らねばならない」と謝罪。ただ、「自分のやってきたことは間違いではないと思っている。今後も誠実に市政に参加したい」とし、市議を続けることを明言した。4月の統一地方選で予定されている市議選にも立候補するという。
 谷戸市議はさらに、事件の背景として、演説時に立てていた名前入りののぼり旗の本数をめぐり市議の間でもめていたと説明。稲毛区選挙管理委員会から「原則的には立ててはいけないが、1カ所に2本ずつ程度にするように」と助言を受けていたなどと主張した。
 これに対し、同選管は「通行の邪魔になるので毎日見ていたが、そんな指導はしていない」と否定している。
 名前入りののぼり旗を立てての演説については、「そもそもが公選法違反にあたる」と同市議団や市選挙管理委員会が事件後に指摘。市選管は、立候補予定者に自粛を呼びかけている。

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