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2007年02月20日(火) 00時00分

慎太郎3選へ衝撃…都職員6割が「NO」ZAKZAK

 都庁内外で話題となっているのは都政専門紙「都政新報」が、昨年11月に都職員600人に行ったアンケート。先月4回にわたって掲載された。まず驚くのは、「石原知事が3選出馬すべきか否か」という質問に対する回答。

 全体の56.3%が「出馬すべきではない」と答えており、「出馬すべき」はわずか19.3%。役職別でみると、課長級の66%、部長級以上の62%が「出馬すべきではない」と答えていた。

 石原知事の印象を「はい」と「いいえ」で答える調査も興味深い。

 最も「はい」が多かったのは「独断専行である」の80.4%。逆に「いいえ」が多いのは「民主的」と「優柔不断である」の74.1%。

 3選出馬の大義名分でもある五輪招致についても否定的意見が多く、「評価できない」(39.2%)と「どちらかというと評価できない」(23.7%)を合わせると62.9%。賛成派は「評価できる」(11.7%)と「どちらかというと評価できる」(23.7%)で35.4%だった。

 次々と新しい政策や方針を打ち出す“社長”を部下が煙たがるのは、よくあること。政治評論家の小林吉弥氏は「調査が、都政私物化問題が取りざたされる前に行われたことは注目だ。現在、同じ調査をすれば、もっと厳しい結果になっているのでは」とみる。

 とはいえ、機を見るに敏なお役人。“うるさ型”の上司が、続投(3選)したら、今度はアンケートでどんな結果がでるか、これも一興だが。 

ZAKZAK 2007/02/20

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022009.html