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2007年02月20日(火) 13時42分

長崎県の裏金、561人を処分…知事は2000万返還読売新聞

 長崎県庁の不正経理問題で、金子原二郎知事は20日の臨時県議会に、不正に関与した職員や監督責任者ら561人を停職や減給、戒告などの処分にし、自らを減給3か月(10分の3)、副知事ら4人を減給1か月(10分の2)にすると報告した。

 処分対象者は計566人。確認された裏金は4億3614万円。県職員と退職者らで2億2583万円を返還し、金子知事はうち2000万円を負担する。

 1994年度以降の課長級以上の退職者にも総額の10%程度にあたる2000万円の自主的な返還を要請する。長崎県総務部長などを務めた古川康・佐賀県知事も含まれる。

 処分では、ゴルフクラブ購入など私的流用をした6人が停職、私的流用で懲戒免職にした元職員(詐欺容疑で逮捕)の管理監督者ら8人が減給、監査や出納部門の幹部職員、裏金を作った当事者の管理監督者ら98人が戒告、339人が文書訓告、110人が厳重注意。

 返還額の分担は、副知事や教育長、94年度以降の三役経験者が計1000万円、採用から10年を超える職員と係長以上の職員で計1億7356万円とし、1人当たりは部長級15万円、課長級9万円、一般職員1万円などとなる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070220i306.htm