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2007年02月20日(火) 20時39分

ジャックスで667万円分不正利用 カード情報流出朝日新聞

 信販大手ジャックスと大日本印刷は20日、ジャックスのクレジットカード会員約15万人分の個人情報が外部に流出し、49人、約667万3000円分が不正利用されたと発表した。対象者は入会が05年2月までで、生年月日が1935(昭和10)年6月25日〜1975(昭和50)年2月27日だという。

 約15万人の05年2月末時点の登録住所は、北海道、東京都のほか青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の各県の14都道県という。

 両社によると、ジャックスがダイレクトメールの作成を大日本印刷に委託。同社で情報処理を担当していたソフトウエア開発会社元社員の横山博文容疑者(45)が、データを不正に記憶媒体に書き出し、インターネット通販詐欺グループに売り渡した。詐欺グループ3人は昨年7月に警視庁に逮捕されており、横山容疑者も今月1日に詐欺幇助(ほうじょ)の容疑で逮捕されたという。

 横山容疑者は昨年3月まで大日本印刷内で仕事をしており、持ち出した情報のうち約3000人分を詐欺グループに売り渡したとみられる。流出した会員情報にはカード番号や有効期限、住所や電話番号などが記載されていた。インターネット決済での不正なカード利用は、昨年4〜7月に確認されている。

 ジャックスは、不正使用分の請求はせず、情報が流出した15万人には23日以降に謝罪の連絡をする。そのうち、番号が変わらずに今もカードを持つ約7万3000人には、新規カードを発行する。

 問い合わせは特設ダイヤル0120・222・512(受付時間は午前9時半〜午後7時)。

http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY200702200456.html