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2007年02月20日(火) 00時00分

旅の思い出 冊子に読売新聞


思い出の写真に文章も添えて旅日記を作ろう

 どんな旅にも思い出がある。しかし、時間が過ぎると、記憶はどんどん薄れていくもの。アルバムだけでなく、写真や地図、紀行文を載せた冊子があれば、記憶はいつでも鮮明によみがえるはず。専用ソフトを使って、旅情豊かなオリジナルの「旅のしおり」を作成してみた。(高田真之)

STEP1  リストから掲載地図選択

 ゼンリンが昨年末に発表した編集ソフト「旅自慢」は、デジタル写真画像と地図、自分の文章を使って冊子を作ることができる。さっそく3年前に北海道で撮影した画像を使い、編集に取り組んだ。

 まずは初期設定。旅情報の入力画面で、「観光」「温泉」など、あらかじめ12項目に分かれた「旅の目的」を選択してクリックする。紙面を編集する際、目的に応じたレイアウト案を表示してくれる。

 次に、紙面に掲載する周辺地図作り。「地図ビューアーを開く」ボタンをクリックした後、都道府県・市町村リストから選択する。地図が表示されるので、最適と思われる縮尺を選ぶ。

STEP2  拡大して写真チェック

 冊子で使う写真の選択も簡単だ。画面の指示通りにボタンをクリックしていくと、パソコン内に保存してある画像を200枚まで呼び出して保存できる。画像を大きく表示する「拡大ボタン」もあるので、使用する写真の状態を精査するのも簡単だ。

 続いて、画面右に並ぶ専用の「箱」に、選んだ画像を入れる。専用箱は「和食」「洋食」「自然」「建造物」など27項目に分かれており、編集しやすいよう項目別に画像を保存する。最大128個まで箱を増やすこともできる。

 撮影現場は風力発電の巨大風車で有名な道北の町。雄大な景色の画像を片端から入力した。

STEP3  レイアウト案144点表示

 最後は紙面編集。編集画面を開くと、レイアウトのひな型(テンプレート)を選ぶツールバーが自動表示される。「8ページ写真27枚」など144通りのひな型から、気に入ったレイアウトを選ぶと、自動的に写真が配置される。

 気に入らない画像を差し替えた後、記事を作成する。ツールバーの「文章作成サポート」ボタンをクリックすると、項目の内容別に例文が表示されるので利用してもよい。文字の形や行間、色なども選べる。

 ツールバーの「印刷した時の感じを見る」ボタンをクリックし、仕上がりを確認後に印刷。余白の設定や「平綴(と)じ」「袋綴じ」など印刷形式も選べる。

文章はオリジナルに オリジナルの文章を作ろう。例文はあくまで参考に過ぎない。 拡大して画像をしっかり確認しよう。いい写真だと思っても、編集してみると、しっくりこない場合がある。 素材を使いこなそう。

記者の感想

 年賀状ソフトのように手軽に冊子を作ることができた。画面のボタンを押せば、インターネットを通じて製本を依頼でき、ハードカバーの立派な作品に仕上げることも可能だ。世界地図も使えるようになると、もっと使い道が広がる、と感じた。

別料金で製本サービス

Magazine Press旅自慢
 旅先で撮った写真を基に小冊子を作れる。レイアウトのひな型144点のほかに例文集もあり、初めてでも簡単に雑誌のような誌面を作ることができる。自分のプリンターで仕上げてもいいが、別料金で製本してくれるサービスもある。結婚記念日など記録に残したい旅行にぴったりだ。 ゼンリン 標準価格7980円。

フォトファイル君
 エクセルを使って、A4サイズの用紙に写真を自由に配置して印刷できる。たくさんの写真をまとめて一覧表示するのも役立ち、スライドショーも作れる。URLは、http://hp.vector.co.jp/authors/VA020931/

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070219nt0c.htm