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2007年02月20日(火) 00時00分

【北勢】 未納者増の懸念も 桑名市国保税の値上げ 東京新聞

 桑名市が2007年度から予定している国民健康保険税の値上げについて、市議会の全員協議会が19日あり、市側が値上げの根拠などを説明した。値上げに理解を示す意見もあった一方、値上げにより未納者が増えることを懸念する声も出た。

 桑名市が現在、打ち出している方針では、1人当たりの医療費分保険税を平均18−26%値上げし、平均で年間10万3055円とする。介護分は平均9500−1万1300円値上げして2万7385円になる。

 全員協議会で、市側は加入者の受診回数が増えていることを説明。03年度に1人当たり29万6939円だった医療費が06年度は40万8361円(推計)となるなど、市の国保会計の厳しい現状を訴えた。

 議員からは、国保会計の健全性を保つには値上げもやむを得ない、という意見があったほか、14億8600万円(05年度)に上る未納への対応を求める声が出た。また、値上げで保険料が払えず、医療機関にかかるのをためらう人が増えるという懸念の声も出た。市側は「資格証を発行するので受診はできる」などと説明した。

 (境田未緒)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20070220/lcl_____mie_____005.shtml