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2007年02月19日(月) 13時45分

トラストジャパン脱税、書籍発行元の代表は元衆院議員読売新聞

 広島市中区の出版会社「トラストジャパン」などが企業を脅して同和関連書籍などを買わせ、法人税など3億円を脱税していた事件で、書籍を発行していた政治団体の代表を、元衆院議員の和田静夫氏(80)(東京都武蔵野市)が務めていたことが、広島県警公安課の調べでわかった。

 和田氏の銀行口座には同社などから定期的に入金があったが、和田氏は県警に対し、「代表になっていたのは知っていたが、団体の活動実態は把握していない」と話しているという。

 和田氏は、2003年8月から昨年12月まで「全国同和人権促進会」(大阪市生野区)、04年1月から昨年12月まで「政治経済新改革連合会」(埼玉県ふじみ野市)の代表をしていたという。いずれの団体も、トラストジャパンの代表取締役、李一雄被告(63)らが設立したという。和田氏は旧社会党の参院議員を3期務め、1987年の都知事選に立候補。90年には衆院選旧埼玉1区で当選し、1期務めた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070219i404.htm