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2007年02月19日(月) 10時00分

都知事選過熱 浅野氏に応援団日刊ゲンダイ

 都知事選に浅野史郎氏(59)が出馬するかが焦点になっている。14日の会合でバレンタインデーにからめて、「チョコ1枚では心は動かないが、トラック1杯分なら……」と含みをもたせた浅野氏。一方、3選を狙う石原都知事(74)は焦りまくっている。

 今夜、都内で大学教授や文化人などが集まり、都知事選に浅野氏を擁立する「応援団」を立ち上げる。待望論が広がれば、浅野氏は決断するとみられているからだ。
「民主党にとって浅野氏は、最後の党外候補。宮城県知事として実績があるし、知名度も高い。民主党は極秘の世論調査をしていますが、それによると、著名人を擁立すれば、石原都知事と五分五分のいい勝負になるという結果が出た。浅野氏説得にも力が入っています」(政界関係者)
 ただ、浅野氏をめぐっては、岩手の増田知事、鳥取の片山知事、さらに三重の北川前知事などの間で「新党結成」の話が水面下で進んでいる。参院選に向けてのものだ。
 実現すれば、そのまんま東現象ではないが、無党派層がドッと流れるのは確実。
 それは困る民主党としては、どうしても浅野氏を引き抜きたい事情もあるという。この綱引きはしばらく続く。

●「五分五分予想」に焦る石原陣営
 心中穏やかでないのが石原都知事だ。12月に早々と3選出馬宣言をしたものの、豪遊や四男問題などが尾を引いて楽勝ムードをつくれないでいる。
「石原サイドが恐れているのは、なかなか対抗馬が現れないこと。3月22日の告示日の直前に著名人が出馬すると、一気にムードが逆転する恐れがあるのです」(都議会関係者)
「後出しジャンケン」に警戒を強める石原知事は、無党派離れを食い止めるために、今になって自民党の推薦を断ると言い出している。
「焦っている理由は、例の“石原銀行”の赤字膨張問題が間もなく火を噴くこともあるからです。民主党は来週の都議会で対決姿勢を鮮明にし、これまでの石原スキャンダルをガンガン攻め立てる戦術。報道いかんによっては、石原人気が地に落ちることも大ありです」(前出の都議会関係者)
 民主党も苦しいが、石原包囲網も強まってきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070219-00000012-gen-ent