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2007年02月19日(月) 10時00分

この人物のオモテとウラ 赤江珠緒(フリーアナ)日刊ゲンダイ

「丈夫なだけが取りえの私ですが、朝の新鮮な情報をそのままお伝えできるよう精いっぱいがんばります」
 赤江珠緒(32)の抱負である。
 テレビ朝日は4月から朝の情報番組「スーパーモーニング」のメーンキャスターにこの赤江を抜擢した。それも大阪・朝日放送を退社させ、フリーという立場で参加させる熱の入れようだ。条件はこれまでの年収の10倍の1億円といわれている。
「現在の渡辺宜嗣がメーンで、レギュラーに鳥越俊太郎を置く『スーパーモーニング』は硬めの情報番組として確実に視聴者を掴んでいる。ただ、対象が主婦層だけに視聴率からみると思うような伸びがみられない。そこで、4月から芸能情報などを多く取り入れ、軟らかめの番組へのリニューアルを決めたんです。メーンキャスターについては複数のタレントが候補に挙がったが、赤江の名前が出た時点で一気に決まったようです」(番組制作スタッフ)
 赤江は03年から3年間同番組のサブキャスターを務めたが、視聴者やスタッフの好感度は抜群だったという。視聴率へも貢献したということで社長賞ももらっている。
 おおらかさ、気さくさ、明るさが赤江の強みだ。
 失敗談を聞くと——。
「もうたくさんあります。生番組中にパンを切っていて、一緒に手のひらまで切ってしまって……。シャレにならないほど血がドクドク出てきてスタッフもビックリ。こっちは笑ってごまかすしかなかったです」

 自身のHPにも書いてあるが、“安全カッター”を紹介しているのに、それで手を切ったり、お得な“1日乗車券”を伝えながら、その切符を線路に落としたり……。そんな失敗が「ダメな子」ではなく「おもろいアナウンサーや」と、好感を持って迎えられてきた。
 兵庫県明石市生まれ。銀行マンだった父の仕事の関係で、小、中学校で6回転校。明石高校、神戸女学院大学を経て、97年、朝日放送に入社した。
「4年生で就職課に行って“テレビ局のアナウンサーになりたい”っていったら“夢みたいなこといってないでもっと堅実な道を選びなさい”といわれました。でも、私はどこでもいいから合格するまで受け続けたんです。それで朝日放送に受かったんです」
 一度、こうと決めたら突っ走る芯の強さも持ち合わせている。
 女子アナ、女性キャスターを抱えるテレビ局にとって神経を使うのは彼女たちのスキャンダルだ。新しい話題では山本モナが代議士相手に決定的なシーンをフライデーされ、「NEWS23」のキャスターを棒にふっている。
「その点、珠ちゃんは大丈夫。われわれが“東京で写真誌に撮られて花を咲かせてみろ”とハッパをかけたんですが、その気配もなし。週末に2度寝するのが楽しみというオヤジキャラには虫は付かんでしょう」(朝日放送関係者)
 フジ「とくダネ!」、日テレ「スッキリ!! 」の強敵に、この“かっ飛び”女子アナの善戦を期待したい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070219-00000007-gen-ent