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2007年02月19日(月) 00時00分

駿河台大・橋本さん 心肝移植学生ら支援朝日新聞

◇24・25日 芸術祭で募金活動

 先天性の心臓病を抱えた上に肝臓にも疾患が生じ、米国で心臓と肝臓の同時移植を受けることを希望している駿河台大学(飯能市)の橋本万里(ばんり)さん(21)を支援しようと、同大の学生らが活動を始めた。同大の開学20周年を記念して24、25日に実施される芸術祭で呼びかける募金を、手術費にあてたいという。

 橋本さんは都内に住み、昨年4月、同大法学部に入学した。入学前の大学公開で訪ねた際に、「人が良かった」と感激し、受験勉強に励んだという。約2週間通学したところで、体調が悪化、現在は休学を余儀なくされている。

 橋本さんは手術を受け、復学できれば、将来は法律家になり、自分と同じようなハンディを持った人間がもっと生きやすい社会に変えていきたいと考えているという。

 学生らの支援グループは現在、約30人。橋本さんの苦闘ぶりを知り、集まった。文化情報学部1年の梅田茂樹さん(19)は「同じ学生としてぜひ復学してほしい」と思い、活動している。

 橋本さんの手術には、渡航、滞在費などを含め、200万〜300万ドルかかると見込まれている。会社員の父、健さん(57)、母、千穂さん(53)には負担が重く、両親の知人らが「万里君を救う会」を結成、2億5600万円を目標に募金活動中だ。

 同大の芸術祭では、救う会がブースを設けて、募金を呼びかけ、学生グループが協力する。

 募金への問い合わせは救う会(042・306・8251、午前10時から午後3時まで)へ。NTT回線の固定電話からかけると315円(税込み)が救う会に自動振り込みになる「万里君ヘルプダイヤル」(0990・51・5050)も始まった。ホームページは(http://www.banrihelp.com)。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000702190002