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2007年02月19日(月) 22時22分

石原知事らの海外出張、随意契約見直し 割引運賃も活用朝日新聞

 東京都の石原慎太郎知事の海外出張費が「高額だ」として批判を浴びている問題で、都は19日、これまで随意契約していた旅行会社を競争で選んだり、随行職員の航空運賃を見直したりすることで経費削減を目指すと公表した。また、今後の知事の海外出張は総経費や成果をホームページで公表する。ただ、知事や側近の特別秘書の航空運賃は、「緊急時に行き先や予定を柔軟に変えられるように」との理由で、これまで通り正規運賃にする。

 都はこれまで、特定の旅行会社と随意契約を結び、ホテル選定や現地での車の手配などの業務を発注。結果的に石原知事の過去19回の出張は、大手2社が業務を独占していた。今後は数社に見積もりを出させ、最安値を提示した社と契約を結ぶ「競争見積もり」に改める。ただし、同様に随意契約をしている通訳会社1社については、「毎回お願いしている通訳の能力が高く、知事の信頼も得ている」として見直す予定はないとした。

 随行職員の航空運賃は、これまで全員が正規運賃だったが、今後は割引料金を活用する。

 石原知事の海外での宿泊費は、都条例で総理大臣と同額と定められているが、実際は毎回のように規定額を大幅に超えており、知事も「見直す」としていた。しかし、この日、記者会見した秋山俊行報道官は「これ以上の引き上げは難しく、規定を見直すつもりはない」と話した。

http://www.asahi.com/politics/update/0219/016.html