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2007年02月18日(日) 13時00分

携帯電話持つ高校生 「フィルタリング設定」3%読売新聞

県警、ドコモなどに周知要請

 携帯電話を持っている高校生のうち、わいせつ・暴力的な情報などを掲載する有害サイトにアクセスできないようにするフィルタリング■を設定しているのは3%しかいないことが、県警の調査でわかった。ネットの有害情報に対する無防備な実態が浮き彫りとなった。県警は利用者を増やすため、携帯電話会社に協力を依頼し始めた。

 県警は昨年12月、県内の小、中、高等学校計7校(3345人)で、フィルタリングに関する実態調査を実施した。

 このうち、高校生で携帯電話を持っているのは、調査対象1966人のうちの97%を占める1898人。携帯電話でアダルトサイトを見たことがあると回答したのは111人。出会い系サイトを利用したことがあると回答したのは95人だった。

 一方、携帯電話にフィルタリングを設定しているのは65人で、携帯電話を保有する高校生のわずか3%。フィルタリングという言葉の意味を知っている人は330人で全体の17%しかおらず、フィルタリングという言葉を「聞いたことがない」と回答したのは、全体の74%にあたる1452人だった。

 県警はフィルタリングの利用者を増やすため、NTTドコモなどの携帯電話会社3社と家電量販店2社に対し、協力要請文を渡し、契約時に窓口で同サービスの周知を図るよう依頼することにした。また、フィルタリングの周知をはかるチラシ16万5000枚を作り、県内の高校などに配布していく。

 小山内憲幸・少年課次長は「フィルタリングの必要性があまり認識されていないので、広報・啓発活動に力を入れていく」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news001.htm