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2007年02月17日(土) 12時05分

貯蔵のワインは混ぜ物 柏崎・ぶどう村朝日新聞

 柏崎市の会田洋市長は16日、経営難の第三セクター会社「柏崎ぶどう村」に対して4千万円増資する議案を取り下げると市議会に報告した。貯蔵していた02年産ビンテージ赤ワインが混ぜ物だったことがわかり、再建計画の主力商品とはなり得ないため、増資による支援を断念した。これで同社の経営再建は極めて困難な状況となった。

 ビンテージワインの混入を市が知ったのは14日。後任社長に内定していた情報技術関連会社社長の石塚修氏(65)らが在庫調査に出向いた際、ぶどう村から「混ぜ物だった」と知らされた。

 ビンテージワインは、ブドウの品質が優れた生産年を明記して売り出す高級ワイン。02年産のビンテージ赤ワインは05年に初めて発売され、市場の評価も高かった。

 市によると、この赤ワインに品質の落ちる01年産ワインが混ぜられていた。品質が下がり、想定した5千円の「3分の1程度の価格でしか売れない」とみている。

 同社は07年度からの3カ年で黒字に転換する計画。その主力商品となるはずだったのがビンテージの赤ワイン。年間約3千万円の赤ワインの売り上げのうち45%をビンテージで見込んでいただけに、再建計画は根底から崩れてしまった。

 会田市長は「再建の前提条件に大きな支障がある。早急に今後の対応策を会社側と協議したい」と語っている。

 社長に内定していた石塚氏は「前提条件が崩れた。ちょっと切ない」と語った。
 責任の所在があいまいな第三セクター方式への批判も少なくなく、市議からは「なぜ在庫状況がチェックできなかったのか」と市の責任を問う声も強い。

 財務諸表など、同社の経理状況についても市はまだつかんでおらず、近く専門家の調査も考えていきたいとしている。

 同社の借入金は1億5600万円。金融機関への支払いは滞っている。資金繰りのため、9千万円を増資し、このうち8千万円を市が出資する計画だった。そのうち半分にあたる4千万円を、まず緊急的に06年度補正予算案に計上し、19日からの市議会に提案することにしていた。

http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000702170004