同組合は三鷹、福生、狛江、東大和、清瀬、東久留米、武蔵村山、西東京の八市で構成。一九七〇年に設立し、七一年から京王閣競輪場(調布市)と立川競輪場で、それぞれ年二回、年五回のレースを主催してきた。
しかし、近年の公営ギャンブルの斜陽化で売り上げが低迷。ピーク時に一市あたり三億三千万円(九〇年度)あった配当金は二〇〇三年度から出ていない。組合の累積赤字は昨年度末で約十億円に上っている。
収益悪化を受け、組合は二年前に京王閣から撤退。本年度は立川での主催レースを五回から三回に減らした。組合の担当職員は「赤字解消を模索してきたが、これ以上の維持は厳しい」と撤退の理由を説明する。
組合は立川市と昨年十月から撤退に向けた協議を続け、同十二月に撤退方針を決定。今年一月の組合議員全員協議会で承認されたのを受け、今月六日に文書で立川市に通知した。
立川競輪場で本年度開かれた十回のレース中、七回を立川市、三回を組合が主催している。立川市公営競技事業部は「組合主催だったレースを四月以降に存続させるかどうかは未定」としている。
組合の京王閣競輪撤退をめぐっては、競輪場を運営する京王閣(調布市)が、補償金として約十七億二千八百万円の損害賠償を組合に求める訴訟を起こしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070217/lcl_____tko_____002.shtml