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2007年02月17日(土) 00時00分

公民館衣替え 「地域学習館」に 立川朝日新聞

 東京都立川市は市内6カ所の公民館を、10月から「地域学習館」に衣替えする。公民館は法律で団体利用に限るなど制限があったが、個人利用や文化活動に付随する営利利用などにも認める規制緩和が目的だ。市民参加で企画運営する生涯学習構想「市民交流大学」(07年度スタート予定、仮称)の拠点にもする。

 公民館は社会教育法で、学校教育以外の組織的な教育活動の場と目的が決められ、個人利用が認められない。

 地域学習館では、公民館で出来なかった個人の文化活動の発表会や、芸術作品の展示と即売会など、若干の営利利用を認める方向で検討する。

 市民交流大学構想は、市民体育館や女性総合センター、福祉施設などで個別に企画していた生涯学習講座を一元化し、連携をとるのが狙い。企画運営に市民が参加する仕組みも作る。地域学習館を主な活動拠点と想定しており、これまで以上に幅広い生涯学習活動に対応できるよう、公民館から衣替えすることにしたという。07年度予算案に関連も含め約3777万円を盛り込んだ。

 市生涯学習課の高尾英之係長は「市民活動の自由参画の場として、地域にある既存施設の公民館をもっと活用できれば」と話す。

 同課によると、1年間に約250の生涯学習講座が開かれている。公民館の利用率は平均して5割程度という。

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000702190001